16万5000kmを越えたコルトラリーアート。今までに何度かCVTのオイル(フルード)はディーラーにて交換されてはいますが、その都度工賃と部品代で1万円かかるので、少しでも節約しようと思いDIYで行うことにしました。
用意したCVTフルード
ENEOSのサスティナプレミアムCVTフルードを用意しました。100%シンセティックのフルードです。
コルトのCVT車はCVTF(CVTフルード)ではなくATF(ATフルード)が指定されていますが、CVT車なのでCVTFで問題はありません。
(実際に使用するフルードの適合を確認して下さい!)
これは何故なのか?正解は「油圧を弱めに設定されているから」。本来CVTFは摩擦ロスの低減と、プーリーとベルト間の高い摩擦係数という相反する性能を必要とされるが、緩やかな油圧制御を行うことで、ATFでも動かすことが出来たため。
必要な道具
- カースロープ
- 24mmのレンチ
- オイル受け
- 計量カップ
- ロングファンネル(長めの漏斗)
- オイルジョッキ
- ショップタオル(毛羽立たないウエスならなんでも)
- パーツクリーナー
最低限これらは揃えましょう。
作業開始
フロントタイヤをスロープに乗せ、作業するためのスペースを確保します。
助手席側に24mmのドレンボルトがあります。
トランスミッションのドレンボルトは、内部で摩耗により発生した鉄粉を除去するため、マグネット付きになっていることが殆ど。確認するとそれなりの量の鉄粉が付着していました。思ったよりは少ないなという印象です。取り付ける前にしっかりと清掃しておきます。
抜けたCVTフルード。新品のフルードは透き通った赤なのですが、かなり黒っぽく変色してしまっています。前回の交換時期は2019年5月、156,320kmの時なので1万kmも走っていないのですが…。10万キロ無交換指定のCVT車も存在しますが、内部は恐ろしい状態になっていそうですね…。
そして計量カップで抜けた量を測ります。今回は丁度4L抜けました。指定量は8.1Lなのでほぼ半量抜けたことになります。ATやCVTは構造上、一度で全量交換はできないので、半量ずつをこまめに行うかディーラーなどで専用の機械を使用して圧送交換するかどちらかになります。
CVTFの注入はレベルゲージから行います。やや奥まったところにあるのでロングファンネルを使用。
交換後はP→R→N→D→Dsと順番に各レンジで5秒間ホールドし、再びDsからPへ順番に5秒間ホールドします。これにより新油がCVT内部に馴染みます。暖気完了後、フルードの量がレベルゲージ内に収まっていればOKです。
半量の交換ですが、CVTのキュイーンというノイズが小さくなっていたり、ロックアップ時の軽いショックが無くなっていたりと効果はハッキリ出ています。2週間程度したらもう一度フルード交換を行って全量交換に近づけたいと思います。