オルタネーターを交換してもらった記録です。
走行距離17万6000km、いつ異常が出てもおかしくはない!?
自動車は数多くの電気で動く部品がありますが、その電力の源はオルタネーター(交流発電機)によって発電されたものです。これはエンジンの回転力を利用する仕組みですが、回転する以上、どうしても摩耗する部品(ブラシ、ベアリング等)が出てきます。
摩耗してしまうと異音などの原因になるほか、発電もされず、バッテリーの電気を使い果たして道のド真ん中で立ち往生…なんてことにもなりかねません。
ブラシの摩耗は中を開けてみないと分からない
詳しいオルタネーターの仕組みは割愛しますが、エンジンの回転と同期している回転子に電気を供給する必要があります。このとき回転子に接触して電気を供給している部品がブラシです。これが摩耗しきってしまうと、もう発電はできません。
外から摩耗具合が確認できれば一番いいのですが、多くの車はエンジンから取り外して分解してみないと分かりません。取り外せば当然工賃が発生するので、じゃあオルタネーターも交換したほうが総額でオトクになります。
費用と手間を考えると、タイミングベルトのように走行距離で定期的に交換するのが一番安心安全かつ低費用です。
費用
実際に交換に掛かった費用を見てみましょう。見積もりでは三菱純正部品(新品)と、新品同等品のリビルト、2つの価格が出ました。
部品代
- 純正部品(新品)
MN149162
\82,280
- リビルト品(リンク品)
\44,000
純正品が8万円以上と高額なのに対して、リビルト品は半額程度に抑えることが出来ます。
今回使用したリビルト品は2年又は2万キロの保証がついているので、まぁ安心かと。
工賃
工賃は純正、リビルト共に\25,080でした。
コルト4G15エンジン搭載車はオルタネーターがバルクヘッド側(エンジンの後方)についていて、しかも隙間が狭いので上からオルタネーター本体を取外すことが出来ず、足回りをバラして下側から通す必要があるらしく、工賃はやや高めです。
総額
工賃、部品代で計\69,080でした。高いと見るか安いと見るかですが、道の真ん中で動けなくなるよりは圧倒的に安いのではないかと思います。いきなり止まってしまうのではないかという不安から解放されるという、気持ちの面でもかなりのメリットがあるのでは。
作業に掛かった時間
ディーラーにて作業をお願いしましたが、開店時間(10時)に車を預けて翌日の昼12時に取りに行きました。モチロン代車を貸してもらえました。
愛車に長く乗るつもりなら早めに工場に相談すべし
実は2020/12からディーラーに交換を相談していましたが、実際に交換したのは2021/5。半年空いてしまいましたが、それはリンク品の在庫がなかなか見つからなかったためでした。しかも見つかった部品は大阪のリビルドメーカーの在庫でした。
既に生産が終了して何年も経つ車とエンジンなので、部品が少ないためと考えられます。このため少し古めの車は、早めにかかりつけの整備工場に相談したほうが無難でしょう。