ロジクールG29のブレーキペダルはよく「重い」とか言われています。実際かなり力をいれて踏み込まないと最大の効きが得られません。
ここまでは良いのですが、力が必要な分、最大入力付近での細かい調整が難しく、グランツーリスモSPORTの場合「ブレーキを少し戻したつもりが半分くらいまで戻ってしまう」ということがよくあります。(単に下手なだけかもしれない)
少しでも扱いやすくなるようにブレーキペダルとクラッチペダルの内蔵スプリングを入れ替える改造をしてみましたので参考になれば。
※保証外になってしまう可能性アリ。あくまでも自己責任で作業を行って下さい!
1. ペダルを外す
六角レンチを使ってペダルを固定しているボルトを外します。
ペダルだけに留まらず、全ての六角ボルトには緩み止め剤が塗ってあるので、最初は少し堅いかもしれません。
ABCの3ペダル全てを外します。
青いモノが緩み止め剤。
2. 裏面のネジを外す
◯印の付いているネジを外します。全てプラスネジ。
ピンクの◯は滑り止めストッパーの裏。2ヶ所あるので忘れずに。
3. 表側のパネルを外す
ネジをすべて外すと表側のパネルが外れますが、完全に分割する前に、コードの付け根部分のネジを2本外します。
内部のコードは細く、強い力がかかると切れてしまいそうなので、慎重に。
ネジが外れると完全に2分割できます。
4. ペダルをバラす
赤と黒の部品でできているシリンダーを分解します。今回はブレーキとクラッチの入替えなので2ヶ所。(画像のレンチが刺さっているシリンダーはアクセルなので注意。)
シルバーの部分にボルトが2本付いているので、六角レンチで外します。
シルバーの部品にシリンダーがピッタリ嵌っているので、シリンダーを縮めながら起こしてやると外れやすくなります。
5. シリンダー内部の入れ替え
ブレーキペダルのシリンダー内部はスプリングと黒い消しゴムみたいなものが入っています。
このスプリングをクラッチと入替えます。黒い消しゴムもちゃんと元に戻しましょう。
これがないと、ブレーキペダルのストロークが大変な事になります。(踏み抜けてしまう)
6. 元に戻す
ホコリなどで内部が汚れていたら清掃しておいても良いでしょう。
分解と逆の手順で元に戻していきます。
結果は成功。狙った通りのブレーキコントロールがしやすくなり、理想に近づけることができました。
これ以上の調整となると、スプリング自体を交換したり、すき間をワッシャー等で調整したりと地道な細かい調整になります。