国産MTホットハッチまとめ!
そもそもホットハッチとは?
ホットハッチとは、ファミリー向けコンパクトカーをベースとし、スポーツカーのような走行性能を与えたハッチバック車の事をいいます。ベースが使い勝手に優れたコンパクトカーなので、普段使いの実用性はモチロン、いざとなればワインディングを元気よく走ることも出来ます。
ガチガチのスポーツカーまではいらないけど、スポーティーなクルマが欲しい!という方にはピッタリなクルマです。
ホットハッチのルーツはフォルクスワーゲン・初代ゴルフGTiと言われ、アウトバーンの追越車線を走れるコンパクトカーとして登場、大ヒットしました。
各メーカーがこれに続き、今では数多くの自動車メーカーがホットハッチを出しています。
今回は新車で買えるホットハッチを、MTが選べる車種をメインに紹介していきたいと思います。解説の項目ですが、これは私の独断・偏見が入っていることもありますので、参考程度にどうぞ。
実際の試乗インプレッションは貼付のYouTube動画を参照してください。少しでも車種選びの参考になれば幸いです。
国産マニュアルホットハッチ
現在新車購入可能な国産車
日産 マーチ NISMO S(K13)
日産:マーチ [ MARCH ] コンパクトカー | NISMO
- エンジン:1.5L直4 DOHC
- 最高出力:116ps/6000rpm
- 最大トルク:15.9kgm/3600rpm
- 使用ガソリン:ハイオク
- トランスミッション:5MT
- 車両重量:1010kg
- 駆動方式:FF
- タイヤサイズ:205/45R16
- 車両価格:¥1,876,600~
古さは否めないがお手頃価格
コンパクトなK13マーチをベースにnismoが手を加えたモデル。レッドのワンポイントを多用したnismo専用エクステリアは、かなりのヤル気を感じさせられますね。型式の改というのもなんだかカッコイイ。
マーチ nismoはお手軽なnismoと、ガチな仕様のnismo Sの2種類ラインナップとなっています。このようになっているのは「幅広い層のクルマ好きに提供できるように」という理由。
上級グレードのマーチ nismo Sはエンジン換装+独自のチューニングがなされており、大幅に出力が向上。マーチ nismoが79ps、10.8kgmなのに対して、マーチ nismo Sは116ps、15.9kgmと大幅に向上しています。しかも5MTのみ、RECARO風のスポーツシートも装備され、とても硬派な仕様です。他にも220km/hスケールメーターや純正ROMチューンなど盛りだくさん。ホットハッチとして買うならnismo Sでしょう。
かつてのスポーツモデル、マーチ12SRの再来ともいうべきnismo S。軽量コンパクトなクルマなので、ワインディングではかなり速そう。登場から6年経過していますが、価格はライバルより安めなので、コスパ重視の方は今のうちにどうぞ。
日産 ノート nismo S(E12)
日産:ノート [ NOTE ] 電気自動車 (e-POWER) | NISMO
- エンジン:1.6L直4 DOHC
- 最高出力:140ps/6400rpm
- 最大トルク:16.6kgm/4800rpm
- 使用ガソリン:ハイオク
- トランスミッション:5MT
- 車両重量:1080kg
- 駆動方式:FF
- タイヤサイズ:205/45R16
- 車両価格:¥2,371,600
e-Powerの陰に隠れているが専用エンジンは見逃せない
E12ノートをベースにnismo(オーテック)が手を加えたホットモデルです。改造車扱いのため、型式に改がつきます。
2020年現在では、e-Powerをベースとしたe-Power nismoと、e-Power nismoの出力を上げたe-Power nismo Sが最上級グレードのように扱われていますが、ここはやはりハイオク仕様でやる気満々のnismo Sを紹介。
MTが用意されているのはnismo Sのみで、専用チューンの施されたハイオク仕様の1.6L HR16DEエンジンや、専用のボディ補強、サスペンション、リヤディスクブレーキ等の専用装備が与えられ、RECAROのセミバケットシートも選択可能です。硬派な仕様を追い求める方は是非。
スズキ スイフトスポーツ(ZC33S)
- エンジン:1.4L直4 DOHC直噴ターボ
- 最高出力:140ps/5,500rpm
- 最大トルク:23.4kgm/2500-3500rpm
- 使用ガソリン:ハイオク
- トランスミッション:6MT
- 車両重量:970kg
- 駆動方式:FF
- タイヤサイズ:195/45R17
- 車両価格:¥1,870,000
なんといっても軽量ボディが魅力的
2017年デビューの4代目スイフトスポーツ。
1.4Lのターボエンジン、3ナンバー化した専用ワイドボディを与えられています。ライバルとは一線を画す1トンを切る軽量ボディに、スズキ初搭載となる「車線逸脱抑制機能」など、安全装備の充実もポイント。速さと安全性を両立した次世代のホットハッチと言えそうです。
スズキ アルトワークス(HA36S)
- エンジン:0.66L直4 DOHCターボ
- 最高出力:64ps/6000rpm
- 最大トルク:10.2kgm/3000rpm
- 使用ガソリン:レギュラー
- トランスミッション:5MT
- 車両重量:670kg(FF)、720kg(4WD)
- 駆動方式:FF、4WD
- タイヤサイズ:165/55R15
- 車両価格:¥1,537,800
軽自動車だってホットハッチだ!
8代目HA36S型をベースに、一足先に発売されたターボRSよりも過激なセッティング、内容になって登場したのがワークスです。
5MTが選択でき、レカロシートが標準装備、専用の足回り、エンジンのセッティングもRSに比べパワー重視。RS(FF)の燃費が25.6km/Lなのに対し、ワークス(FF)が23.0km/Lであることを見れば一目瞭然。4WDが選べる点も注目。フルタイムではないですが、雪国ユーザーにも受け入れられやすくなっています。
価格が割高だという意見もあるようですが、200万近い軽自動車が売れ筋になってきている昨今、150万という価格はそれほど高くはないような…。でもあと30万足せばスイスポ買えちゃいますヨ。
トヨタ カローラスポーツ
- エンジン:1.2L直4 DOHC直噴ターボ
- 最高出力:116ps/5200~5600rpm
- 最大トルク:18.9kgm/1500~4000rpm
- 使用ガソリン:レギュラー
- トランスミッション:6MT
- 車両重量:1300kg
- 駆動方式:FF
- タイヤサイズ:195/65R15
- 車両価格:¥2,169,200~
優等生スポーツハッチ
3ナンバー化したカローラハッチバック。ダウンサイジング1.2L直噴ターボとハイブリッドが選べますが、ホットハッチとして見るなら直噴ターボ+6MTを是非選びたいところ。ホイールもグレードによって最低15インチから選べるので、「どうせタイヤとホイール変えるから」というユーザーにもちょうど良いかと思います。TNGAシャーシーとダブルウィッシュボーンの足回りでコーナリングに不満は無し。
トヨタ ヴィッツGR / GR SPORT
- エンジン:1.5L直4 DOHC
- 最高出力:109ps/6000rpm
- 最大トルク:14.1kgm/4400rpm
- 使用ガソリン:レギュラー
- トランスミッション:5MT
- 車両重量:1,050kg
- 駆動方式:FF
- タイヤサイズ:205/45R17
- 車両価格:¥2,335,300~
空力パーツとボディの補強でここまで良くなる
従来の「G's」を継ぐ形で2017年9月に発表された新ブランド、「GR」。
GRはG'sほぼそのままの位置づけであり、標準車に比べてボディ剛性の大幅な強化、トヨタが発表して一時騒然となったアルミテープ、ホワイト塗装のキャリパー等、新たな試みも多く取り入れられています。
左がGR、右がGR SPORT
GRの下に位置するGR SPORTはお手軽スポーツモデルであり、内容もGRに比べると控えめになっていて、従来のヴィッツRS+αといった程度にとどまっています。
標準車とは違って派手なフロントバンパーや純正品にしては主張の激しいリアスポイラーは、空力によって車を安定させる、という観点からデザインされています。決してお飾りのパーツではないのです。
マツダ2 15MB
MAZDA2|グレード・価格 - モータースポーツ車|マツダ
- エンジン:1.5L直4 DOHC
- 最高出力:116ps/6000rpm
- 最大トルク:15.1kgm/4000rpm
- 使用ガソリン:ハイオク
- トランスミッション:6MT
- 車両重量:1,020kg
- 駆動方式:FF
- タイヤサイズ:185/65R15
- 車両価格:¥1,650,000~
ハイオク仕様のデミオ
マツダがモータースポーツベース車として販売している1.5リッターのデミオ。
現行BJ型デミオは1.3リッターモデルしか設定されていませんが、ロードスターやアクセラに積んでいるエンジンと同型である1.5リッターエンジンを搭載しています。それでいて車重は1.3リッターモデルよりも軽量な1020kg。(1.3L最軽量モデルが1030kg。)
モータースポーツ向けというだけあり、タイヤ、ホイールは交換前提の控えめなものが標準装備され、ブレーキが前後ともに標準よりも大径化、燃料もハイオク指定、更には6MTを搭載。とはいえ、快適装備であるエアコンやセーフティ機能も付いており、普段使いにも困ることはなさそうです。
最後に
やっぱりホットハッチはいいですね。走りの要素がギュッと詰まってます。弄りやすいし、使いやすい、走って楽しい、維持費は安い…ホットハッチはいいぞ。