2018年7月のVer1.23へのアップデートでまさかのクルマ挙動の変化がありました。
まさかの挙動変化
公式の発表によれば以下の通り。
アップデートのお知らせ (1.23) - グランツーリスモ・ドットコム
8.クルマ挙動
- タイヤシミュレーションモデルを調整しました。加速・減速・コーナリングそれぞれの場面で操縦性が変わります。
クルマ自体の挙動エンジン調整というよりは、タイヤのシミュレーションエンジンのみの調整のようです。どのように変わったのかインプレしてみたいと思います。あくまで個人の感想なので参考程度に。
挙動インプレッション
比較環境
アプデ前からある程度走り込んでいる鈴鹿サーキット、Gr.3(WRX)、レーシングハード、Bop有、セッティング禁止の条件での比較になります。使用コントローラーはG29。
タイヤの縦方向のグリップは上がっている
縦方向というのは加速、減速方向のグリップ力の事ですが、間違いなく向上しています。
アップデート以前は、WRX Gr.3のリアのトラクション不足からヘアピンの立ち上がりで2速いっぱいまでホイールスピンを起こしていましたが、アップデート後はそれが和らいでいます。タイヤがしっかり路面に食らいつくようになりました。
横方向のグリップは若干下がった?
う~ん…厳密にいえばあまり下がっていないような気もしますが、確かに全体的なラップタイムは落ちているんです。しかし、ターンインではしっかりとフロントタイヤへ荷重をかけてやれば以前と同じように曲がります。むしろ以前よりも曲がる?
しかし、その後ブレーキを離したりアクセルを踏んだ時のフロントの荷重の抜け方が早くなった気がします。結果アウトに膨らむのが早くなり、アクセルが踏めず、タイムダウンにつながっているような…。
縦→横、若しくはその逆方向へのグリップの移り変わりが早くなった?
以下の図で言えば、縦軸から横軸方向へのグリップ力の移り変わりが早くなった、と感じます。
タイヤのグリップ力が縦方向(制動力)からすばやく横方向(コーナリングフォース)へと移り変わるためターンインはしやすく、コーナー脱出では横方向(コーナリングフォース)から縦方向(駆動力)へ早く移動してしまう為膨らんでしまうのではないかな、と思います。
深く回り込むようなコーナーは以前とほぼ同じ感覚で走れますが、一瞬で向きを変えなければならないデグナーなどのコーナーでは速度が落ちています。
MR車にとっては相性が悪いかもしれませんね。
総じてラップタイムはダウン
アップデート前は1分59秒4~6ぐらいは出ていたのですが、アップデート後は2分を切れなくなってしまいました(泣)
鈴鹿の場合は平均して0.7秒程度タイムが落ちているようですね。
これによりサーキットエクスペリエンスなどのランキングボードもリセットされ、タイムが落ちることを狙った調整だというのがわかりますね。
ちなみにランキングリセットはこれで2回めとなります。